令和4年7月5日/『介護の心』あいリレー福祉事業グループ研修会(あいリレー本社ビル)
* あいリレー福祉事業グループは仏教、特に法華経を規範とした事業運営をしています。
あいリレー福祉事業グループ各社は福祉介護の事業内容の性質上、利用者の生命に携わることがある。
そこで生じる職員担当者の心のケアのために仏教(法華経)は重要な役割を果たしている。
* 介=たすける・たすける人・ひきあわせる・まもる
助ける・かばう・防ぐ
* 護=統率する・大切にする
優しい言葉をかけ自分の手許に掴んでおいて守る
1.介護の心構え:どのような状況においても、困難な場面に接しても、安穏なる心持で対応して、接しなければならない。それは他から与えられるのではなく、自分自身で心を磨かなければならない。
2.柔和善順 :言葉を優しくして、真理に逆らわず、誤らない事。これはただ顔つきだけが穏やかになったり、言葉使いを丁寧にしたりすることではない。自分中心の考え、我執を捨てることである。
3.仏教的価値観:四無量心:四つのはかり知れない利他の心。
慈(じ いつくしむ)・・・他者に利益や安楽を与える。(与楽、友愛)
悲(ひ あわれみ) ・・・他者の苦に同情し救済する。(抜苦)
喜(き よろこぶ) ・・・他者の幸福を喜ぶ。嫉まない。
捨(しゃ すてる) ・・・心を平静に保つ。好き嫌いにより差別しない。
* 『心』・・・・『心』がかわれば、態度が変わる
『態度』がかわれば、行動が変わる
『行動』がかわれば、習慣が変わる
『習慣』がかわれば、人格が変わる
『人格』がかわれば、運命が変わる
『運命』がかわれば、人生が変わる
『人生』は自分の『心』が出発点
* 因は、要因であり定められた宿命ともいえる定め。
* 縁は、因によって結ぶ、この世の習い。えにし。ゆかり。
* 果は、因と縁の結果、そして次の因を形成していくものである。
* 森=(人)は、小草・中草・大草・小樹・大樹が、それぞれがそれなりの役割を十分に果たしながら、共生しながら生きている。
* 人間は悩みを滅しただけの自行だけでなく、自行化他(自ら修行することと他を教化することで、他を利する)の菩薩道に至る。
皆、菩薩道を怠りなく修行すれば仏となるであろう。
介護とは人それぞれの因・縁・果のなかでそれぞれに受け止める。
それはまさに、成仏への道、つまり修行とも言えるかもしれない。
この娑婆世界で我々に課せられた行である。
「生きる事こそ人間に課せられた一番の修行」と心得る。