2024年1月1日/自生常樂会新年祝禱会(石岡研修道場晋山荘)
元旦法話 令和六年 甲辰元旦
合掌
令和六年 甲辰(きのえたつ) 明けましておめでとうございます。
先程、御宝前にて皆様の新年の御祈願を受け、執り行いました。
新年を迎えるにあたり寄せられた天皇陛下のお言葉には「人々がお互いを思いやりながら支え合うことを願い、新しい年が、我が国と世界の人々にとって、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります」とあります。コロナが落ち着いてきたと思ったら、地震や台風、などの自然災害、物価高による生活の困窮など、世の中激動の時代ともいえます。人が幸せに暮らすとはどういう事なのでしょう?
陛下のおっしゃる「人に対する思いやり」「人と人が支えあう」というのはまさに仏法の教えであり法華経そのものだと、お言葉を聞いて私は感じました。「人」という字は人と人が支えあっている形を表していると言われます。自分一人では生きていけない、お互いが支えあって社会ができているのです。
社会の中でも会社でもいろいろな人が働いている、日本人だけでなく外国人もいる、一生懸命働いて生きている人たちを思いやって支えてあげることが大事です。
自分のやりたいことは一生懸命やる、でもそれだけでなく、やりたいことができる環境がどのように作られているのか、どういう人たちのおかげなのか分からなければいけません。増上慢になってはいけません。思いあがってはいけません。今自分が置かれている環境に感謝して、皆で結集して支えあっていくことを勉強しなければいけないと思います。政治、経済を見ても今年は「激動」という言葉を超えた時代になるような気がします。何が起きるかわかりません。自分自身「一生懸命生きる」ことをしなければなりません。世の中は次の世代、また次の世代と続いていきます。皆で助け合い働いて世の役に立っていく、ということを忘れないで生きてください。今年一年一緒に頑張りましょう。 再拝