宗教法人 自生常樂会

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2023年9月20日,24日/秋季彼岸法要会(あいリレー福祉事業グループ石岡地区,つくば地区)

お彼岸法話  9月

今日は彼岸の入りで、皆様のご先祖様の供養をさせて頂きました。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年はとても暑いですね。彼岸は7日間ありますが、「お彼岸」とは何なんだろう、という話をさせて頂きます。私たちはこの娑婆世界に生きていていろいろな悩みがあります。先ほどの日蓮聖人のお言葉の中にも「貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」とありましたが、人間には貪り(むさぼり)の心、怒りや愚痴、妬みの心などがあります。そのような心は誰にでもあるのです。だから、お彼岸の期間は修行をしなさい、ということなのです。

皆さんは今ここでご先祖様の回向供養をされました。そのこと自体も修行なんです。

修行と聞くとなにか難しいつらいことをしなければいけないと思いがちですが、違います。六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)という六つの修行があります。この六つの修行を成し遂げると悟りを開いて成仏できる、ということなんですね。ここにいらっしゃる観音様もそうですが、菩薩さま方は六波羅蜜の修行をされているんです。実は私たちもこの俗世間の中で生きていて、あまり意識はしていないと思いますが、自然と六波羅蜜の修行をしているんです。例えば布施。布施というとお寺さんにお布施をする、お金を出すことだと思いがちですが、それだけではないんです。和顔布施といいまして、お金や財産なくても笑顔で他人に接することも布施になるんです。皆さんは施設に入られて、職員さんに何かしてもらったり手伝ってもらったりしますね。そんな時笑顔で「ありがとう」と言う、それも布施なんです。そして「持戒」良い習慣を身に着ける、「忍辱」自分の失敗を認める、「精進」勇気を出して頑張る、「禅定」心を整える、「智慧」何かをやってみることで気がつく、このように諸々のことを含めて私たちは普段の生活の中で修行をしている、これがそのまま菩薩の修行になるんです。

人と人とのお付き合いの中で特別親しくなくても利用者さん同士でも職員さんに対してでも「ありがとう」と声に出す、「いただきます」と手を合わせる、それが立派な修行になるんです。

お彼岸のこの一週間、日々無事に過ごせることに感謝しながら、ぜひ笑顔で和顔布施を心がけてお過ごしください。

ありがとうございました。(参加者 計315名)

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