宗教法人 自生常樂会

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心のことばkokorono kotoba:everything changes according to one's own mind.

令和4年9月21日/あいリレー施設お参りの会(出張法要)

説法

この間、子供さんから「お彼岸」とはどういう意味なんですか、と聞かれました。大事なことですね。お墓参りをしたり、御先祖様の供養を何故するのかが分からないと意味がありません。

仏教では、私たちが生きているこの世を此岸(しがん)といいます。人はいつか必ず亡くなり、三途の川を渡り向こうの悟りの岸に行くといわれてます。向こう岸、彼(か)の岸という意味で彼岸(ひがん)といいます。

つまり、お彼岸とは煩悩にまみれた此岸から、悟りの彼岸にいくための仏道修行の七日間なのです。

修行と聞くとなにか難しいつらいことをしなければいけないと思いがちですが、違います。菩薩が悟りを開くために六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)という六つの修行があります。この布施のなかに無畏施(むいせ)という他人の怖れを取り除いてあげる行があります。和顔布施といいまして笑顔で他人に接することもその一つです。

今自分の隣に座っている人、お世話をしてくれる職員さん、ご家族、お孫さん、いろいろな人が自分の周りにいます。その人たちに笑顔を向けるだけで、お布施になるのです。

そして心の中でお題目を唱え、世の中の役に立って成仏しますよ、とご先祖様に手を合わせるだけで供養、修行になるのです。

お彼岸のこの一週間、ぜひ笑顔を心がけてお過ごしください。

参加者 144名

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