宗教法人 自生常樂会

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心のことばkokorono kotoba:everything changes according to one's own mind.

2024年9月20日,21日/秋季彼岸法要会(あいリレー福祉事業グループ石岡地区,つくば地区)

お彼岸法話

今日はお彼岸ですので、皆様のご先祖様の供養をさせて頂きました。

彼岸は7日間ありますが、どうして7日なのかという話をさせて頂きます。中日の一日はご先祖様の供養をする日です。お墓参りに行ったりしますね。あとの6日は、私たちが修行をする6日間なのです。どのような修行かと言いますと、六波羅蜜という六つの修行です。布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)の六つです。これを一日一つずつ修行するのです。 でも全部修行するのは私たち凡人にはなかなか難しいですね。そこでお勧めするのは「布施」です。布施というのはお寺さんにお金を持っていくことだけではないのです。相手の気持ちを覚(さと)って、自分の持っているものを差し出すことも布施です。お金のある人や物を持っている人はいいですけれど、自分は何も持っていない!どうしよう・・・と思う人もいますよね。大丈夫です‼その時は「和顔施(わがんせ)」というのがあります。皆さん、あいリレーの施設にいて、お隣に座っている人や職員さんに「ありがとう」と心を込めて笑顔を向けてみてください。きっと周りの人たちがみんな笑顔になりますね。幸せを感じますね。これも布施です。お彼岸のこの一週間、日々無事に過ごせることに感謝しながら、ぜひ「和顔施(わがんせ)」をやってみてください。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年はとても暑いですね。お身体に気を付けてお過ごしください。ありがとうございました。(参加者 計326名)

2024年8月14日、15日/盂蘭盆会 出張法要(あいリレー福祉事業グループつくば地区,石岡地区)

法話

今日はお盆の法要で、皆さんのご先祖様の供養を勤めさせて頂きました。

お盆は仏教における盂蘭盆(うらぼん)といいます。お釈迦様の弟子の目連(もくれん)尊者(そんしゃ)さんが、亡くなったお母さんが苦しんでいる夢を見て、どうしたらお母さんを助けることができるか、お釈迦様に尋ねたところ、お釈迦様は、食事や菓子、果物などの食べ物をお供えしたり、お線香を上げたりして供養してあげなさい、とおっしゃいました。そうしたところ、お母さんが苦しみから救われた、ということがお盆のご先祖さまの供養に繋(つな)がっていると言われています。

上(かみ)七代(しちだい)と言いますが、七代遡(さかのぼ)ると128人のご先祖様がいて初めて私たちはこの世に存在するのです。これらのご先祖さま方を供養することは、自分の生き方を省(かえり)みて考える時であるのかもしれません。

人は絶えることなく生きています。どんな時も自分一人でなく皆の支えがあって生きているはずです。私たちも子供、孫・・・と子孫が続きます。私たちも128人の一人になるのです。子孫にとっても自分の存在は有り難いのです。皆さんがこの施設で暮らせる、ご家族は経済的な負担があるかと思いますが有難いことですね。この後もこの幸せが続くように願って、頑張って長生きしよう、と思いますよね。そして、お世話をしてくれる職員さんのおかげでもあります。その職員さんにもご先祖様がいます。人の世は現世でも、未来でも過去でもみんな協力して生きているんです。

今日は終戦の日です。亡くなったたくさんの人々の「生きたい」という思いも合わせて、頑張って生きてきましょう。

(参加者 計317名)

 

2024年3月17日,18日/春季彼岸法要会(あいリレー福祉事業グループつくば地区,石岡地区)

説法

今日から一週間お彼岸ですね。皆さんはお彼岸って何?なぜあるの?と思ったことがありませんか?

私たちはおぎゃあと生まれて、そして必ず死ぬんです。死ぬことを三途の川を渡るとも言いますが、三途の川のこちら側を此(し)岸(がん)と言い、向こう側を彼岸というのです。亡くなると仏になると言いますが、仏になるということは悟りを開く、ということなんです。でも、私たち凡人ははなかなか悟りを開くことができないんですね。皆さんは観音様をご存じですね。浅草の観音様は有名ですね。観音様は菩薩様なんです。観音菩薩と言います。悟りを開くために修行をしているのが菩薩様なんです。どんな修行をしているかというと六波羅蜜(ろくはらみつ)という菩薩がする六つの修行です。布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、知恵(ちえ)の六つです。この修行をきちんとできると悟りを開いて成仏できるということなんです。六つの修行を全部するのは大変なことですが、このお彼岸の一週間で少しでも練習しましょう。悟りを開く練習をしましょう。私は皆さんには布施の修行をお勧めします。布施、と聞くとお金を出すこと、と思いがちですが、笑顔も布施の一つです。赤ちゃんの笑顔を見ると誰でも心和みますね。これを和顔(わがん)布施(ふせ)と言います。何かしてもらったら、「ありがとう」と声に出して言ってみてください。ニコッと笑顔で言ってみてください。その一言、その笑顔が修行なのです。作り笑いではだめですよ。心から気持ちを込めて下さいね。言われた人は嬉しいと思いますし、心優しくなれると思います。

今日は皆さんと一緒にご先祖様の供養をさせて頂きました。こうやってご先祖様の供養をすることも修行です。

これから暖かな季節になり、皆さんも過ごしやすくなります。どうぞ、このような気持ちを持ちながら、日々お元気にお過ごしください。

今日はありがとうございました。(参加者 計311名)

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